最近アソコの元気がないけど、コレってもしかして勃起不全(ED)?
誰にも相談できないし、改善できる方法があれば知りたい!!
私は筋トレ、栄養に関する記事を書いていますが、筋トレに関する悩みを調べていると「勃起不全」「EⅮ」が結構出てくるので書いてみました。
✅ 本記事の内容
・勃起不全(ED)とは
・日本人の2人に1人(2811万人)が勃起不全(ED)
・勃起不全(ED)に効果的なサプリメント
✅ 本記事の信頼性
この記事を書いている私は
整骨院院長で解剖学セミナーの講師
ボディビルダーとして様々なコンテストに出場
4カ月の減量期間で体脂肪率を26%→3%以下まで落とします。
勃起不全(ED)を改善することで、パートナーとの営みや男としての自信までも取り戻すことができるようになります。
4分で読めるので、勃起不全(ED)を誰にも知られず改善したい方は、最後まで読んでみてください。
この記事が少しでもあなたの悩みの解消の手助けになれたら幸いです。
勃起不全とは
日本全国で、勃起不全(ED)に悩んでいる人はどのくらいいるのでしょうか。
2019年に行われた大規模調査では
・軽 度 約1,411万人
・中等度 約720万人
・重 度 約680万人
という結果になっています。
参照元:【5歳階級別の調査結果詳細・住民基本台帳年齢階級別人口|日本のED(勃起不全)有病者数調査2019】
つまり、日本人男性の約3人に1人は中等度~重度の勃起不全(ED)で悩み、軽度も合わせると日本人男性の2人に1人は勃起不全(ED)で悩んでいるということになります。
なかなか人に言えない悩みだけあって私も知りませんでしたが、勃起不全(ED)の悩みはかなり深刻なようですね。
では勃起不全(ED)とはどのような症状をいうのでしょうか。
Wikipediaを参考にしてみましょう。
勃起不全(ぼっきふぜん、英: Erectile Dysfunction; ED)とは、男性の性機能障害(英: Sexual Dysfunction; SD)の一種であり、陰茎の勃起の発現あるいは維持ができないため、満足に性交の行えない状態をいう。また、日本性機能学会の定義によれば、通常性交のチャンスの75%以上で性交が行えない状態とされる。出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
勃起不全(ED)は下記のような別名もあります。
・勃起機能障害(ぼっききのうしょうがい)
・勃起障害(ぼっきしょうがい)
・陰萎(いんい)
勃起のメカニズム【 簡単に解説 】
まず勃起とは、男性器が硬く大きくなることです。
男性器の中に芯が入っているような状態、男性ならわかりますよね。
■ 勃起のメカニズムを簡単に解説
① 性的刺激
② 副交感神経興奮
③ NO(一酸化窒素)放出
④ 海綿体に血液が染み渡る
⑤ cGMP(環状グアノシン-リン酸)増加
⑥ 平滑筋弛緩
⑦ 陰茎深動脈に血液が流入
⑧ 白膜が静脈を押しつぶす
⑨ 勃起
というサイクルを経て勃起をします。
では、男性器のどの部分が硬くなっているのでしょうか。
硬くなっている部分は筋肉ではありません。
海綿体です。
そのため、ペニスはトレーニングで大きくなったり、硬さが増したり、長くなったりということは起こりません。←これ重要。
ペニスの海綿体には『尿道海綿体』と『陰茎海綿体』の2種類あり、さらに陰茎海綿体は2つに分かれています。

男性器の断面図
ペニスの下側には尿道があり、尿道の周りに尿道海綿体があります。
尿道海綿体の上に2本の陰茎海綿体があり、陰茎海綿体の真ん中に陰茎深動脈という動脈が走っています。
この陰茎深動脈が血液を運び、ペニスは硬くなるのです。
しかし、陰茎深動脈で血液が運ばれてきても、ペニスの上部にある深陰茎背静脈、浅陰茎背静脈によって血液は心臓に戻ってしまいます。
血液が戻ってしまえばペニスは勃起できません。
そのため、陰茎海綿体に血液が集まってくると、海綿体を包んでいる薄膜が膨らみ、静脈を押しつぶすことによって血液を陰茎の中にとどめることができるようになっています。
これにより硬さがキープされ、勃起するという仕組みです。
勃起のメカニズム【 詳しく解説 】
① 性的刺激
② 副交感神経興奮
③ NO(一酸化窒素)放出
④ 海綿体に血液が染み渡る
⑤ cGMP(環状グアノシン-リン酸)増加
⑥ 平滑筋弛緩
⑦ 陰茎深動脈に血液が流入
⑧ 白膜が静脈を押しつぶす
⑨ 勃起
勃起は最初に性的刺激が必要です。
人間は実際に目の前に性的刺激がなくても興奮することができます。
妄想や想像による性的刺激は動物では人間が唯一できる能力です。
実際の刺激、妄想、想像など、何かしらの性的刺激を受けることで信号が
脳 → 脊髄 → 副交感神経 → ペニス ➡ 勃起
というように伝達されます。
自律神経には『交感神経』と『副交感神経』の2種類があり、勃起には副交感神経の働きがとても重要です。
・交感神経 ・・・緊張状態で働く神経
・副交感神経・・・リラックス状態で働く神経
つまり、副交感神経優位な状態にすることが一つのポイントになります。
交感神経が優位になると、ノルアドレナリンという物質が放出され、ノルアドレナリンは血管収縮作用があります。
勃起は動脈で運ばれた血液が海綿体を膨らませるので、交感神経優位で血管を収縮させてしまうと萎えます。しぼみます。立ちません。
そのため、必ずリラックス状態でなければ勃起はしないのです。
では、副交感神経優位でリラックスしているとどうなるのか。
ここでNo(一酸化窒素)という物質がペニスに放出されます。
血管とNo(一酸化窒素)の関係はトレーニングでもとても重要です。
No(一酸化窒素)は下記の記事でまとめてるので参考にどうぞ。

血管とNo(一酸化窒素)の関係を解明したアメリカの薬理学者、ルイス・J・イグナロ博士は1998年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
ルイス・J・イグナロ博士は日本の泌尿器科学会で血管とNO(一酸化窒素)の関係についての講演も行っています。
ルイス・J・イグナロ博士の著書【NO(一酸化窒素)でアンチエイジング】では、NO(一酸化窒素)が血管系に働くメカニズムを丁寧に解説されています。
また、NO強化サプリメントの摂取、NOが含まれる食品の摂取方法、運動プログラム実施の3段階から構成される「Say Yes to NOプログラム」にて血管系の老化を食い止めるを方法が解説された本となります。
話しが逸れてしまったので戻します。
No(一酸化窒素)が放出されることで、海綿体に血液が染み渡ります。
これによりcGMP(環状グアノシン-リン酸)が増加し、平滑筋が弛緩します。
海綿体は平滑筋でできています。
※平滑筋とは心臓や内臓など、自身でコントロールできない筋肉
ここで問題があるのですが、陰部をトレーニングで大きくするという都市伝説的な話がありますが、海綿体は平滑筋なので陰部をトレーニング大きくすることは不可能です。
トレーニングで大きくなるのは骨格筋だけ。
平滑筋=海綿体が緩むと陰茎新動脈に血液が流れやすくなり、それにより海綿体が膨張、薄膜が静脈を押しつぶすことによって、陰部に血液が貯まり、硬く大きくなり、勃起となります。
勃起後、射精等により性的興奮が収まると、cGMP (環状グアノシン-リン酸) を破壊するPDE5 (ホスホジエステラーゼ5型) という酵素が放出され、広がっていた海綿体の血管が収縮、勃起は収まります。
ここまでは通常の勃起ですが、勃起障害 (ED) の場合、何らかの原因でcGMP (環状グアノシン-リン酸) が減少、PDE5 (ホスホジエステラーゼ5型) が放出され続けるため、平滑筋が緩まず、陰茎深動脈に血液が流れ込まなくなってしまい、結果、勃起しなくなってしまうのです。
勃起薬 (バイアグラ、シアリス、レビトラ) という薬がありますが、これらはcGMP (環状グアノシン-リン酸) を分解を阻害する薬です。
つまり、勃起薬 (バイアグラ、シアリス、レビトラ) は勃起の過程の後半にしか効果がないという事です。
■ 勃起の前半の過程
・性的刺激
・副交感神経興奮
・No(一酸化窒素)放出
・海綿体に血液が染み渡る
上記、勃起の前半の過程については勃起薬 (バイアグラ、シアリス、レビトラ) の効果を発揮しないのです。
勃起薬 (バイアグラ、シアリス、レビトラ) を服用することでプラセボ効果(薬を飲んだから大丈夫という思い込み) によって副交感神経が優位になり、性的な興奮がしやすくなるという事は考えられますが。
そのため、勃起薬 (バイアグラ、シアリス、レビトラ) を服用しても、緊張状態、交感神経優位の勃起不全(ED)場合は勃起改善に効果はありません。
