筋トレには「靴底がフラットなシューズ」が適しています。
ランニングシューズや見た目にこだわった流行のシューズなどは、体をしっかりと安定させることができず、足首や膝、腰のケガに繋がるので注意です。
特にフリーウエイトを扱う方はベルトやリストストラップ、リストラップ、肘膝のサポーターなどを使われている方が多いですが、シューズにも気を配ることでトレーニング効果は飛躍的にアップします。
〇 適切なシューズを履く3つのメリット
① 使用重量の向上
筋トレに適したシューズを利用する最大の特徴は「使用重量の向上」です。
アウトソールが硬いゴム素材のシューズは「反発性」が強く、高重量のバーベルトレーニングでも重量に負けることがなく、抜群の安定性と床を踏み込む際に強い反発力を発揮してくれます。
そのためBIG3などの高重量トレーニングの挙上重量が上がるのです。
ランニングシューズ等はクッション性のあるアウトソールを使用しているため、高重量を扱うウェイトトレーニングを行うとアウトソールが床を踏み込む力を吸収して逆効果となったり、バランスが安定せずケガに繋がってしまいます。
② 最大筋出力の向上
「使用重量が向上する」ということは、筋肉により高強度な刺激を与えることができます。
筋肉は同じ刺激を与え続けると刺激に慣れてしまい、発達しなくなります。
常に新たな刺激、より強い刺激が必要なため、「最大筋出力」を向上することで使用重量を伸ばし、さらなる筋肥大、より大きな体を作ることに繋がります。
常に新しい刺激を与え続けていくことが、肉体を進化させ続けるポイントです。
③ 怪我の防止
アウトソール・カカトが硬く強度のあるシューズは、足首から脚全体の安定が向上するため、高重量のウェイトトレーニングでも怪我をしにくというメリットがあります。
高重量トレーニングでは、足元の安定性が低いと足だけでなく足首・膝・股・腰・肩・肘・手首と、身体すべての関節に余計な負荷が加わり、怪我の原因となります。
適切なシューズを利用することで、全身の怪我から身体を守ってくれるのです。
適切なシューズを利用することは、パフォーマンスを向上させるだけでなく、全身の怪我も防止できる頼りがいのあるシューズです。
〇 筋トレにオススメなシューズ
■ レスリングシューズ
レスリングシューズは靴底がフラットで柔らかく、グリップも効くため筋トレでは昔から愛用者の多いシューズです。
■ ベアフットシューズ
ベアフットシューズは足袋の上位互換のようなシューズになります。
地面をしっかりと掴むことができ、しっかりグリップできます。
■ リフティングシューズ
リフティングシューズはウエイトリフティングのために設計されたシューズです。
ヒールが高めでソールが硬く、安定感抜群という特徴があり、トレーニング時の全身の関節負担を軽減させてくれます。
また足首の角度が3~4度程度高くなることで前傾姿勢がとりやすくなり、高重量のフリーウエイト種目でより高い効果を期待することができます。
■ 番外編『デサント イノヴェイトシューズ』
イノヴェイトシューズはデサントが販売しているリフティングシューズになります。
日本ボディビル選手権9連覇の鈴木雅選手
日本ボディビル選手権4連覇の田代誠選手
などが愛用していることで有名なシューズです。
イノヴェイトシューズは抜群の安定性が好評です。
特徴として、一般的なリフティングシューズはヒールが高くなっているのですが、イノヴェイトシューズはゼロドロップというフラットなアウトソールになります。
重量を挙げることが目的のウエイトリフティングと筋肉に刺激を入れることが目的のボディビル。
トレーニングは似ているようで全く目的が違うため、通常のリフティングシューズよりも筋肉に刺激が入りやすくなるのが「イノヴェイトシューズ」最大の特徴と言えるでしょう。

