コラム(筋トレ・栄養)

これからボディビル・フィジークを始めてみたいと思っている方へ

■ 体ができてからコンテストに出場したい
■ 5年後のコンテストを目指してトレーニングしている
■ ジムに行くほどの身体じゃないから、家で自重トレから頑張る

このような方は、コンテスト出場を諦めたほうがいいでしょう。

その理由は、この世界そんなに甘くないから。

もしコンテストを目指しているのなら、間に合うなら今年出ましょう。

JBBFは選手登録の時期が決まっているので、間に合わないなら来年出ましょう。

JBBF以外のコンテストであれば、減量期間を含めて出られるコンテストにすぐ申し込みましょう。

本記事の内容
・思い立ったらコンテストに出場してみよう
・コンテスト出場を決めると体は急成長する
・ステージに立っているあなたは素晴らしい

この記事を書いている私は
整骨院院長で解剖学セミナーの講師
ボディビルダーとして様々なコンテストに出場
4カ月の減量期間で体脂肪率を26%→3%以下まで落とします。

徒然草 第百五十段から学ぶ

『いつかはコンテストに出場してみたい』と思っている方。

「いつか」なんて来ませんよ。

メンタルの部分から考えを改めなければ良い結果は得られません。

そんな方たちの為に『徒然草 第百五十段』の紹介です。

考え方を変えればやること成すこと全てが変わります。

” 徒然草 “は吉田兼好が書いたとされる随筆で、日本三大随筆の一つです。

『徒然草 第百五十段』
能をつかんとする人、『よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得てさし出でたらんこそ、いと心にくからめ』と常に言ふけれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。いまだ堅固片保成より、上手の中にまじりて、毀り笑はるるにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性のその骨なけれども、道になづまず、みだりにせずして年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位にいたり、徳たけ、人に許されて、双なき名を得る事なり。
天下ものの上手といへども、始めは不堪の聞えもあり、無下の瑕瑾もありき。その人、道の掟正しく、これを重くして放埓せざれば、世の博士にて、万人の師となる事、諸道かはるべからず。

私なりの口語訳
これから芸事を身につけようとする人は『ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。人に見られず、こっそり練習して、上手になってから披露するのがかっこいい』というものだけど、そういうことを言っている人が最終的に芸事が身につくことはない。
未熟でヘタクソな頃から、ベテランの人たちに混ざり、馬鹿にされようと笑われようと、恥ずかしがらないで、才能がなかったとしても立ち止まらず、年を送っていけば、最終的にその道の極みを嗜まなかった人よりも上の立場になれるし、人望も備わって多くの人に尊敬され、名声を得られるようになるものだ。
神レベルに上手いと言われている人でも、最初は未熟だという評価を受けていたし、実際、作品には決定的な欠陥などもあった。
それでも、道の掟に従い、これを重んじて、様々な人の先生となってきたのだ。
これはどのジャンルでも同じことです。

ジムに行くのが不安な方

体を作りたいと考えた場合、まず スポーツジム に入会しましょう。

『こんな体でジムに行くなんて恥ずかしい』と思っている方が多いようですが、基本的にジムにマッチョなんていません。
大体はメタボやガリガリです。

天下のゴールドジムでさえコンテストレベルの人なんて少数です。

家で自重トレーニングに勤しむよりも、ジムに行けばより効率的に体を鍛えることができます。

そしてトレーナーや、会員の方たちのアドバイスによって知識も技術も格段に早く身に付きます。

ライフスタイル等でジムに行くのが困難な方は『ホームジム』 の検討もおススメです。

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コンテスト出場を迷っている方

体ができてから〇年後の出場を目指しているという考えの方は、すぐにコンテストに出場しましょう。

何故なら、コンテストに出てみないとわからないことが山ほどあるから。

コンテストに出ない人たちの考えは多分『自分はそんなレベルじゃない』とお思いの事でしょう。

しかし、コンテストのステージに立つあなたを笑う人間なんていません。

ステージに立つ人間というのは死に物狂いで努力をしてきた人間です。

そんなステージに立つあなたは尊敬に値します。

○年後にコンテストを目指している人と、すぐにでもコンテスト出場を目指している人では意識も全く違います。

体の成長スピードも格段に変わります。

5年後に出場しようという人の体など、コンテストを1年後に控えた新人選手ならすぐ達成することでしょう。

コンテストに出場すると、ほかの選手を間近で見ることができます。

控室の空気感を感じることができます。

ステージ裏の緊迫した空気感を感じることができます。

努力に努力を重ねた人間だけが集まる異様な空気感があります。

この空気感、感性の部分はその場にいた人間しか感じることができません。

最初はその空気感に呑まれたりすることでしょう。

『やべぇ所に来てしまったな』と。

でも安心してください。
最初はみんなそう思ってます(笑)

当の私も、未だに控室では『やばいなぁ、みんな俺よりデカい・・・』とか毎回思っています。

やはり他人の方がよく見えてしまうんですよね。

私がボディビルを始めたとき

私はボディビルをやりたいと思ったとき、すぐにネットでボディビルのジムを探し、その日にジムへ行きました。

受付に座っていた会長に
『あのーボディビルやりたいんです。ロニー・コールマンみたいになりたいんですけど』
と真顔で言うと
会長に鼻でふっと笑われたのを覚えています(笑)

筋トレ頑張ればロニー・コールマンになれると本気で思っていた恥ずかしい当時の私です。

入会したジムは会長がボディビルの世界大会出場経験のある方で、ド素人初心者ガリガリの私は会長に手取り足取り全て教えて頂きました。

その時は4月でJBBFの選手登録が終わっていた為、来年のコンテストに向けてロニー・コールマンばりにトレーニングをしました。

入会時はベンチプレス50kg、スクワット60㎏、デッドリフト60㎏だったのですが、翌年の8月にはベンチプレス110㎏、スクワット130㎏、デッドリフト190㎏でセットを組むようになりました。

コンテスト出場を決意していたからこその急成長だと今でも思っています。

私も最初は5年後のコンテスト出場をと思っていたのですが、会長に『今年は選手登録終わったからなぁ、来年は出るんだろ?』と言われ、咄嗟に思わず『はい…』と言ってしまったのが運の尽き。
というか結果的には良かったです。

これからボディビル・フィジークを始めてみたいと思っている方へ

ということで、ボディビル・フィジークを目指している方は、思い立ったらコンテストに出てみよう!!

きっと、いや、必ず見える世界が変わります。

あなたの体も見違えるほどに急成長することでしょう。

コンテストに出ると決めた時点で、無様な体では出られないという恐怖感が芽生えます。

ステージに立った自分を想像すると怖くなります。

特に初めての減量はしっかり身体を絞り切れるか不安で仕方ないことでしょう。

でも大丈夫です。

ステージに立てる人間というのはそうそういません。

そこに立つという勇気は凄いことです。

ステージに立つあなたは素晴らしい。

ネガティブなことを考えていてはこの競技は出来ません。

自分がいかに素晴らしいかを見せつける競技です。

自信をもって挑みましょう。

そんなあなたを私はいつでも応援しています。

現役ボディビルダーであり、整骨院院長である私の 「身体のメカニズム基づいた再現性の高い体脂肪燃焼方法」 は、こちらのnoteで全て公開しているので、気になる方は読んでみてください。