カルニチンは脂肪燃焼サプリメントとして有名な成分ですが、カルニチンにはその他にも重要な作用があることをご存知でしょうか。
〇 カルニチンの効果
■ 脂肪燃焼効果
■ 筋肉の異化作用を抑える
■ 筋肉の同化作用を促進
最近の研究では、トレーニングをよりハードに行う能力を高めたり、筋肉の回復を促したり、筋肉の分解(異化作用)に関わる遺伝子の働きを抑制する可能性も示されています。
以下に2つの研究結果をご紹介します。
L-カルニチンに筋肉の分解(異化作用)を抑制する効果があることが、子豚を使った実験と、ネズミの癌悪液質モデルの実験で、それぞれ確認された。
カルニチンには骨格筋の分解(異化作用)に関わる遺伝子の発現を抑え、異化状態での筋量の損失を減らすことが研究で認められている。
カルニチンに筋肉の分解(異化作用)を停止させる働きがあることがラットを用いた実験で報告されている。
グループ1にはカルニチン量の少ないエサを与え、グループ2には体重1kgあたり1250㎎相当量のカルニチンを含むエサを摂取させた。
それによると、カルニチン摂取グループにはMuRF1(異化作用に関わるタンパク質)とユビキチン・タンパク質抱合体(ubiquitin-protein con-jugate/飢餓や筋委縮といった異化状態で増える)のレベルの低下が認められた。
さらに、カルニチンを摂取したラットのほうが血漿中のインスリン様成長因子(IGF-1)の量が多かった。
筋肉づくりを目指す人は、減量ダイエット時に脂肪の燃焼を促進させ、筋肉の分解(異化作用)を抑え、IGF-1による筋肉を作る働き(同化作用)を強化するために、カルニチンを摂取すると効果的かもしれない。
