減量・ダイエット

ファットバーナー『リーンモード』の成分・効果・飲み方をボディビルダーが解説

ブタ君
ブタ君
 ファットバーナーを飲みたいんだけど、カフェインとか刺激物が苦手なんだブー。
にくまる
にくまる
そんなブタ君には、ファットバーナーの中でもスティミュラントフリー(非刺激性)タイプで最も人気の高い『リーンモード』がオススメだぞ!

今記事では、スティミュラントフリー(非刺激性)タイプのファットバーナーである『リーンモード』について解説していきます。

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上の記事では、ファットバーナーのメリットや選び方、安全性、おすすめ7選を解説していますので、サプリメント選びに迷っている方はご参考までに。

リーンモードとは

リーンモードはエボリューション ニュートリション(Evlution Nutrition)のファットバーナーサプリメントです。

あまり聞かないメーカーですが、エボリューション ニュートリション(Evlution Nutrition)は、アメリカではとても有名なサプリメントメーカーになります。

リーンモードはスティミュラントフリー(非刺激性)タイプのファットバーナーです。

スティミュラントタイプ(刺激性)は体質によって腹痛やアレルギーの原因になったり、交感神経の興奮作用で頭痛、夜寝付けない、睡眠が浅くなるといったことがあります。

リーンモードがオススメな方
・刺激性物質に弱い方
・初めてファットバーナーを飲む方
・プレワークアウトサプリにカフェインが入っている方

リーンモード|内容成分

1回分: ベジカプセル3粒
内容量: 50回分
・緑茶葉エキス 500mg
・グリーンコーヒー豆エキス 500mg
・CLA(共役リノール酸) 500mg
・アセチル-L-カルニチン 500mg
・ガルシニアカンボジアエキス(果皮) 250mg
 (HCA60%以上を標準化)

その他成分:ヒプロメロース(ベジカプセル)、シリカ、ステアリン酸マグネシウム

リーンモード|主要5成分の効果

ガルシニアカンボジアエキス

ガルシニアカンボジアエキスの主な効果
・脂肪の合成を抑える
・空腹感を抑える
・抗酸化作用、抗炎症作用

ガルシニアに含まれるヒドロキシクエン酸は脂肪の合成を抑える働きがあります。
食事から摂取した糖分はブドウ糖に分解され、細胞内のミトコンドリアのクエン酸回路(TCAサイクル)によってエネルギーに変換され消費されます。

ミトコンドリアとは
細胞内構造のひとつで、生命活動に必要なエネルギーを作り出す役目を担っている。

クエン酸回路とは
体内に入った食物を燃焼させエネルギーをつくり出す一連の流れ。

ガルシニアの有効成分であるヒドロキシクエン酸は、ブドウ糖が脂肪に変換される際に必要となるATPクエン酸リアーゼの働きを妨げ、エネルギーとして利用しやすいグリコーゲンへの変換を促進する働きがあります。これにより血糖値が安定し空腹感を感じにくくなります。

グリコーゲンとは
糖がたくさんつながり、多糖類となった状態で肝臓や筋肉に貯蔵されている物質。グリコーゲンはエネルギー不足の際にブドウ糖に変化するために重要なエネルギー源だが、消費しきれずに余ったブドウ糖は体脂肪として蓄積される。

ATPクエン酸リアーゼとは
脂肪合成に関わる酵素。一旦分解され、燃焼できなかった脂肪酸が再び体脂肪として合成される際に働く。

ガルシニアに含まれるガルシノールには活性酸素を抑える抗酸化作用や抗炎症作用があります。
活性酸素は体内に入ってきた細菌やウイルスから体を守る働きを持つため、人間の体にとって重要なものですが、増えすぎるとその強力な作用により細胞を傷付けてしまうため、生活習慣病や老化の原因となります。

活性酸素とは
強い酸化力を持った酸素。体内で過度に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどを傷つけてしまう。ストレス・紫外線・喫煙・過剰な運動などが原因で増加。

抗酸化作用とは
たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ作用。

エピガロカテキンガレート(EGCg)緑茶葉エキス

エピガロカテキンガレート(EGCg)緑茶葉エキスの主な効果
・抗酸化作用
・脂肪の吸収を抑制
・空腹感を抑える

お茶に含まれるカテキンには
・エピカテキン
・エピガロカテキン
・エピカテキンガレート
・エピガロカテキンガレート
の4種類があります。

4種のカテキンの中でエピガロカテキンガレートは抗酸化作用が最も強く、リパーゼの働きにより脂肪の吸収を抑制させる作用など、カテキンの中で最も強力です。

他にカテキンは、唾液や膵液に含まれる消化酵素の働きを抑え、時間をかけて消化を行うことで血糖値の上昇を抑え、空腹感を抑える効果があります。

クロロゲン酸(グリーンコーヒー豆エキス)

クロロゲン酸(グリーンコーヒー豆エキス)の主な効果
・空腹感を抑える
・抗酸化作用
・体脂肪の蓄積を抑制

ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は強い抗酸化作用、脂肪の蓄積を抑える働きがあります。

植物はクロロゲン酸が持つ抗酸化作用によって、活性酸素による細胞組織へのダメージから身を守っています。

CLA(共役リノール酸)

CLA(共役リノール酸)の主な効果
・脂肪分解酵素の活性化
・余分な体脂肪の燃焼
・脂肪を取り込む酵素の阻害
・筋肉の成長を促す

共役リノール酸とは不飽和脂肪酸のひとつで、脂肪を分解してエネルギーへ変える酵素に働きかけたり、栄養を筋肉細胞に送り代謝を高めるため、体脂肪を燃焼しやすい体づくりを助けてくれます。

脂肪は通常、消化吸収後にリポタンパク質リパーゼによって体脂肪として蓄えられ、ホルモン感受性リパーゼによって分解、エネルギーとなって使われますが、ホルモン感受性リパーゼがしっかり働かないと脂肪はどんどん蓄積されていきます。
共役リノール酸は、脂肪を分解するホルモン感受性リパーゼを活性化させ、体脂肪の燃焼を活性化させてくれます。

また、共役リノール酸はリポタンパク質リパーゼを抑制する働きがあるため、細胞に脂肪を取り込む働きを抑え、余分な脂肪の蓄積を防ぐ働きがあります。

さらに、共役リノール酸は筋肉細胞に栄養を送り、脂肪を効率良く燃焼させ、筋肉増強や筋肉の成長を促す働きもあります。
筋肉が増えると、代謝が良くなり脂肪が燃焼しやすい体へと改善します。

共役リノール酸は乳製品に多く含まれる脂肪分です。
体内ではほとんど合成されず、食事からの摂取も難しいため、サプリメントなどで補うことが必要です。

リポタンパク質リパーゼとは
脂肪組織などで合成・分泌され、毛細血管の血管内皮細胞表面(脂肪細胞外)に存在する酵素。

ホルモン感受性リパーゼとは
脂肪細胞に存在し、中性脂肪を分解、血中の脂肪酸濃度を高める。

アセチル-L-カルニチン

アセチル-L-カルニチンの主な効果
・脂肪燃焼促進
・疲労緩和減量、ダイエット以外の効果
・脳の老化予防
・認知症の症状抑制
・精神機能の改善

L-カルニチンはファットバーナーの主成分です。

アセチル-L-カルニチンは細胞内でL-カルニチンに変換するので、L-カルニチンと同じ脂肪燃焼を促進する効果があります。

L-カルニチンは、ミトコンドリアへと脂肪を運ぶ役割を果たしているため、体脂肪をエネルギーとして効率良く燃焼することができ、脂肪が付きにくい体をつくることができます。
さらに、アセチル-L-カルニチンは神経細胞のダメージの軽減や、ダメージを受けた神経細胞の修復・再生を促進する効果もあります。

アセチル‐L-カルニチンはL-カルニチンのアセチル誘導体であり、血液脳関門を通過して中枢神経に広く行き渡り、アセチルコリンの生合成とエネルギー産生反応に対するアセチル基の供給源として働きます。
アセチルコリンの減少は、老化や認知症に関与し、アセチル‐L-カルニチンの増加は、脳の老化予防、認知症を抑え、精神機能の改善効果も研究で示唆されています。

また、体内に余分な脂肪が増えることで、血液中のコレステロールや中性脂肪が血管を細く・固くしてしまう動脈硬化を引き起こす可能性があります。
動脈硬化が進むと、血液の流れが悪くなり、高血圧や血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病の原因となります。
生活習慣病の原因となる「内臓脂肪型肥満」の多くがL-カルニチンをつくる力が低いといわれているため、積極的なL-カルニチンの摂取が求められます。

リーンモード|摂取量、摂取タイミング

リーンモードは基本的に朝食前3錠、夕食前3錠を飲むのが推奨されています。

私は朝食前3錠、夜トレーニング前6錠を摂取していました。
夜トレーニング前の摂取量を増やした目的として、エピガロカテキンガレート、カルニチン、CLAは3錠で500ミリ配合されていますが、トレーニング前体脂肪の燃焼効率を上げるために1000ミリ欲しいところなので。

ファットバーナー、リーンモードを飲むのが初めての方は朝と夜、もしくはトレーニング前に3錠摂取。
慣れている方は、朝3錠、トレーニング前に6錠摂取がおすすめです。



リーンモードには粉末タイプもあります。
BCAA/EAAに混ぜるなどご自身の用途に合わせて選びましょう。

現役ボディビルダーであり、整骨院院長である私の 「身体のメカニズム基づいた再現性の高い体脂肪燃焼方法」 は、こちらのnoteで全て公開しているので、気になる方は読んでみてください。