ボディビル・筋トレ

子どもには年代にあった筋トレが重要【神経系を発達させよう】

子供(小・中学生)に筋トレをやらせてもいいのでしょうか??

この質問はとても多く受けます。

一般的には子供の頃から筋トレをすることは『良くない』という定説が信じられているようですが、それは間違いです。

間違いなのですが、大人と子どもは体のつくりが違います。

大人の理論で子どもに筋トレをさせてはいけません。

正しい知識を持って正しく筋トレすることにより、『その時期にしか伸ばせない能力』を最大限伸ばしてあげられるよう、大人がサポートしてあげることが必要です。

筋トレの効果は大きく分けて4つ

①『瞬発力を上げる』

瞬発力とは短時間で爆発的は力を発揮する能力のことです。

筋トレによる『筋肉が大きくなること』と『神経系の要因が改善されること』という2つの要素により『瞬発力』が上がります。

早く走りたい、遠くにボールを投げたい、高くジャンプしたい、素早く切り返しがしたいなど、スポーツパフォーマンスの向上につながるトレーニングとなります。

日本ではパワーと筋力が同じような意味で使われますが、本来はちょっと違います。

筋力とは筋肉を動かして発揮される力のことであり

パワーは発揮される力とスピードが重要になります。パワー=力×速度】

一生懸命筋トレをして筋力が強くなったとしても、動きがゆっくりだとスポーツの場面では役に立たないため、アスリートは筋力と並行してパワーも鍛える必要があるのです。

②『筋持久力を上げる』

筋持久力とは長時間筋肉を動かし続けるための能力のことです。

一般的に言われる持久力は全身持久力のことで心臓や肺などの心拍機能のことを指します。

そのため筋持久力と全身持久力は異なります。

筋持久力を鍛えることで、筋疲労を感じることなく長時間身体を動かすことができるようになり、それに加えて心臓や肺なども鍛えられるため、筋持久力を高めると全身持久力も高まっていきます。

③『筋肉量が増える』

筋トレをすることによって筋肉量が増え、筋力やパワーアップにもつながるため、とても重要です。

アスリートの場合、筋肉量を増やすことは身体の基礎をつくるために欠かせないトレーニングであり、身体の基礎作りとして非常に大切となります。

筋肉量が増えることにより、男女問わずメリハリのあるかっこいい身体をつくることができます。

④『代謝が上がる(熱産生が増す)』

筋肉量が増えることで基礎代謝量が上がります。

基礎代謝量が増えることのメリットとして

・脂肪を燃焼しやすくなる

・免疫力が高く、病気になりづらい

など、アスリートにとって重要な体のコンディション良好に保つことができるというのがメリットとなります。

子どもに大事なのは神経系の筋トレ

筋トレの大きな効果がわかったところで…

では、子どもに適した筋トレとはどのようなものでしょうか。

それは

〇 力の出し方を学ぶ『神経系の要因が改善するトレーニング
〇 粘れる力をつける『持久力を上げるトレーニング

です。

神経系の要因の改善には、非常に強い負荷をかけることで神経が興奮して出せる力が上がるものと、軽い負荷で、できる限り速いスピードで出せる力を上げる、という2つのパターンがあります。また、体を精密に制御する能力を上げる、つまり、動きが『うまくなる』ものがあります。

子どもに、質の高さを求めつつ、たくさんやってもらいたいのは後者の『軽い負荷で、できる限り速いスピードで出せる力を上げる』トレーニングです。例えば、野球の投球動作に入って片足で立った時、サッカーで走っている時の切り替え動作など、体がグラグラしないよう制御する能力を磨くことです。これらの動作には、筋力が関わっていると同時に、身体を動きを上手に制御することもとても大切です。大人より断然筋力の低い子どもが、大人顔負けの動きをする場合もあります。このように体を精密にコントロールすることを学ぶために行う筋トレであれば、何歳から始めても構いません。

上記の説明は、体幹トレーニングという意味ではなく、あくまで筋トレの話です。

具体的に言うと、腕立て伏せの場合、姿勢やひじの角度を精密にコントロールしながらキレイに動くようなトレーニングです。スポーツの練習で言えば、柔道の打ち込みや、野球の素振り練習がこれにあたります。これは、流れの中で、全身の一つ一つの筋肉が調和をとりながら力を出す練習と言えます。

特に子どもは神経系が発達しやすい年代なので、『狙った動きを完璧にやろう』という動きの練習としての筋トレは効果的です。それは野球でも、テニスでも、体操でも、腕立て伏せやスクワットでも、どんな動きでも同じことです。動作を意識してケンケンをキレイにやることは、浅めのシングルレッグスクワットジャンプをやっているようなものですし、これはスポーツだ!これは筋トレだ!と分けて考えるのではなく、とにかく自分が思い描く良い動きを実際に遂行できる能力を磨くのです。

その為には、大人がしっかりとアドバイスしながら、体を精密に動かし、質の高い動きを覚えさせるよう導いてあげるといいと思います。本人もきっとやる気になって楽しめるでしょうし、神経系のトレーニングを行うことで、その後、様々なスポーツに挑戦した際、必ずプラスになることでしょう。

根性論でやらせても『意味がありません』

ただし、こういった動きのトレーニングは、動きのコントロール能力を磨くことが目的なので、根性論で何十回、何百回と回数をやらせても意味がありません。集中して動きを制御して行うことに意味があるのです。『まだまだ、力を出し切っていないじゃないか』という類の指導は必要ありません。大人の理論を持って【オールアウト】(筋肉を限界まで追い込むこと)させても筋肉は大きくなりにくい年代ですし、ケガの原因ともなりますので、意味がないことと念頭に置いてやめましょう。

まとめ

憧れに向かって進んでいくという楽しみは、原動力としてとても大切です。しかし、根性論や大人の理論をそのまま子どもに行っても、あまり効果的でないばかりか、ケガの原因となってしまうことも多いですし、その時期に伸ばすべき能力が延ばしきれないという事態に陥る可能性もあります。本人が楽しんで運動できるように、大人がしっかりとサポートしてあげてください。