一般的にダイエットに有効な運動といえば ”有酸素運動” です。
はダイエットに向いていません。
有酸素運動は身体のエネルギー消費を抑えてしまうのです。
〇 有酸素運動のデメリット
1 . ホルモンバランス
◆ 男性ホルモン(テストステロン)の低下
有酸素運動をやり過ぎると男性ホルモン (テストステロン) が低下します。
男性ホルモン (テストステロン) が低下することで、筋肉が付きにくくなり、体脂肪が落ちにくくなります。
◆ コルチゾルの増加
有酸素運動のやり過ぎは異化ホルモン (コルチゾル) の分泌を高めます。
コルチゾルは、筋肉を燃やしてエネルギーを取り出そうとする作用や免疫を低下させたりする作用があり、有酸素運動のやり過ぎは体脂肪が落ちにくくなります。
2 . UCP (脱共役タンパク質) の減少
身体の中にはUCP (脱共役タンパク質) と呼ばれる特殊なタンパク質があります。
人間の体は、ATP (アデノシン三リン酸) というエネルギー源で活動しています。
このATPを作る際に発生する熱が体温となるのですが、その熱を発生させるのがUCP (脱共役タンパク質) です。
有酸素運動を行うと、エネルギーを効率的に使わなければならないため、熱を発生させるという過程を省いてATPの合成を行います。
そうすることでUCP (脱共役タンパク質) が必要なくなります。
その結果、基礎代謝量 (安静時における最低限の代謝) が低下し、体温も低下してしまいます。
つまり、有酸素運動は脂肪が落ちにくい体を作ってしまうのです。
3 . 有酸素運動の時間・頻度
有酸素運動は短すぎると消費カロリーが少なく、長すぎると逆に太りやすい体質になるというデメリットがあります。
数年前までは、有酸素運動は20分以上やらなければ意味がない、汗が軽くにじみ始めたら脂肪燃焼スイッチが入るなどと言われていました。
しかし最新の研究では、1回10分を一日3回に分けて行った場合、連続30分行った場合と比べ、脂肪燃焼の効果は変わらなかったという報告があります。
このことから、ジムで長時間エアロバイクをこぎ続けたり、トレッドミルで走り続ける必要はありません。
通勤で家から駅まで歩くような人は、例えば片道15分歩くのであれば往復30分歩いていることになり、それだけで有酸素運動をしていることになります。
朝は家から駅までに10分歩き、ジムで10分バイク、帰りに駅から家まで10分歩く。それだけで30分の有酸素運動と同じ効果が得られます。
有酸素運動の頻度としては、週2~3回で十分です。
これ以上の有酸素運動を行うと、基礎代謝が落ち、脂肪の落ちにくい身体を作ってしまうのです。
〇 有酸素運動のデメリット まとめ
有酸素運動をやりすぎると、かえって太りやすい体質になってしまいます。
早く脂肪を落としたいからといって、有酸素運動を行い過ぎるのは逆効果であると考えてください。
有酸素運動よりも、ウエイトトレーニング(無酸素運動)をしたほうが脂肪燃焼には効果的なのです。
