社会人にとって、トレーニングに影響を与える最も大きな要因は
実際にトレーニングする時間を確保できるかどうかです。
残業、飲み会、友人との交際、家族との時間などの様々な障害。
そして、トレーニング時間を確保できたとしても、仕事や生活による疲労、食事の量や質、タイミングなど、コンディションが日々変動するため、必ずしも自分の思い通りの状態でトレーニングを開始できるわけでもありません。
そのため、筋トレにおいて最も重要な事は、トレーニングプログラムをその時々の状況に合わせて柔軟に調整することです。
〇 疲労感が強い場合
疲労感が強い場合は、セット数や種目数を減らしましょう。
特にメンタル面での疲労が強い場合、神経系に負担のかかる高強度トレーニングを避け、中程度の負荷で行いましょう。
体の声をよく聞き、その時点で最もマッチする方法を選びましょう。
〇 時間がない場合
トレーニングの開始時間が遅れたり、予定よりもトレーニング時間が短くなることもあると思います。
そのような時はスーパーセット、トライセット、サーキットなどの時間短縮プログラムに変更したり、行う種目に優先順位をつけて行った方が効果的です。
〇 ジムに行けない場合
いつも行っているジムでトレーニングできないことがあるかもしれません。
それほど日を開けずに次回のトレーニングを行える見通しがあればトレーニングを延期するのもアリですが、そうでない場合、自宅などジム以外の場所でも何らかのトレーニングを行いましょう。
仕事を始めとして、イベントが重なる時期は必ずあります。
トレーニングを継続していく為には、この忙しい時期にうまく調整してトレーニングを続けられるかどうかが、効果を上げるカギとなることでしょう。
〇 夕食を取るタイミングに注意
社会人の場合、一般的には夜にトレーニングをすることが多いと思います。
夕食で気になるのが『食事のタイミング』
特に体脂肪を減らす目的でトレーニングしている人にとって、夜のトレーニング前後の食事をどう摂るかは、その成果が左右されてしまいます。
夜遅い時間にトレーニングを行い、お腹いっぱい食べる事は避けましょう。
夜トレーニングする人に見られがちな過ちの1つが、遅い時間夕食を食べてすぐ寝るようになってしまうこと。
このような食事は最短で体脂肪を増やすことにつながります。
一般的な例でいうと
米やパン、パスタなどの糖質を主食とする食事は、トレーニングを始める2時間前までに摂ることです。
トレーニングの後はプロテインと一緒におにぎり程度の軽めの夕食がおすすめ。
体脂肪を減らすことを優先したい場合、空腹感を我慢できるならプロテインだけでも大丈夫です。
食事から就寝までに2時間以上開けられる人は葉物野菜を中心としたサラダや調理に油を少量かもしくは全く使わない肉や魚の料理を食べても良いでしょう。
〇 睡眠時間を削らない
夜にトレーニングを行う際に問題となるのが睡眠への影響です。
中には高強度のトレーニングを行うとそのまま脳が活性化しすぎてしまい眠れなくなってしまう人もいます。
その対策として
・トレーニング時間を早める
・休日の日中に高強度トレーニングを行う
・夜トレーニングする日は負荷を減らし高回数トレーニングを行う
睡眠時間を減らしてでもトレーニングしたいと思う人もいるかもしれないが、筋肉は休養しているときに成長するというトレーニングの基本原理を思い出してみましょう。
睡眠は筋肉を増やす場合も体脂肪を減らす場合でも
最優先するべき重要な要素なのです。
