よく聞くのが『ダイエットのために豆乳飲んでます。』というもの。
テレビやSNSなどでも豆乳の美味しい飲み方やプロテインを豆乳で割るなど、豆乳の良い効果がたくさん謳われています。
でもソレ間違ってますから!!
豆乳飲んでるのに痩せないそこのあなた!!
あなたです!!
問題1.トリプシンインヒビター
大豆にはトリプシンインヒビター(トリプシン阻害剤)という酵素が含まれています。
トリプシンインヒビターはタンパク質を消化するトリプシンという酵素を阻害してしまうことにより消化不良を起こし下痢を起こすことがあります。
そのため大豆を食べるときは煮たり炒ったりなどの加熱処理をし、トリプシンインヒビターを破壊してから食べるのです。
しかし、豆乳や豆腐の場合は加える熱が少ないためトリプシンインヒビターを破壊しきれずに残ってしまいます。
■ トリプシンインヒビターの残量
・ 豆乳 約13%
・ 絹ごし豆腐 約4.3%
・ 木綿豆腐 約2.5%
日常的にはもちろん問題のない範囲ですが、前述した通りトリプシンインヒビターはトリプシンを阻害することにより膵臓に負担をかけ、膵臓を肥大させます。
特にトレーニングやダイエットをしている方はタンパク質摂取量が高いので、負担は余計に増え、タンパク質摂取の効果が減少してしまいます。
問題2.プロテインスコア
大豆のプロテインスコアの問題もあります。
大豆のプロテインスコアは100ですが、以前のプロテインスコアは86でした。
確かに栄養学は日々進歩しているのでプロテインスコアの変動は当然のことなのですが、植物性タンパク質と動物性タンパク質の吸収効率の問題は、未だに長い議論が続いています。
便中のプロテイン量を計測した研究では、動物性タンパク質は便中からほとんど検出されなかったが、植物性タンパク質は80%が便中に排出されていたという報告もあります。
問題3.大豆イソフラボン
豆乳を多く飲むことによってダイエットや筋トレに影響をきたすこともあります。
大豆にはイソフラボンが含まれており、大豆イソフラボンはエストロゲン(女性ホルモン)と似た働きをするため、筋肉がつきにくく、脂肪をため込みやすくなります。
問題4.カロリーオーバー
豆乳は脂質が多いため、カロリーオーバーの危険もあります。
キッコーマン無調整豆乳 100ml当り 57.5Kcal
タンパク質:4.55g
脂質:3.65g
炭水化物:1.6g
原材料名:大豆
コカ・コーラ 100ml当り 45Kcal
タンパク質:0g
脂質:0g
炭水化物:11.3g
原材料名:糖類(果糖ブドウ糖液糖、砂糖)、炭酸、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
ポンジュース 100ml当り 45kcal
タンパク質:0.8g
脂質:0g
炭水化物:10.4g
原材料名:オレンジ、うんしゅうみかん、香料
コーラの場合、1回に飲む量は大体ペットボトル500mlが多いと思います。
豆乳を1回で500ml飲む方はそうそういないと思いますので、摂取量で言えばコーラの方が太りやすいとは思います。
他には豆乳ですと、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、レシチン、サポニン、イソフラボンなども入ってますが、今回は成分よりもカロリーの話なので成分説明は省きます。
オレンジジュースもあまり体に悪いという印象はないと思いますがPFCバランスはコーラとほぼ同じ、カロリーも同じです。
しかも果糖の塊ということでダイエットには最悪です。
大豆イソフラボン摂取量
大豆イソフラボンの安全な1日摂取量は75㎎です。
サプリメントの場合は1日30㎎です。(食事中の量も考慮されている為)
豆乳100g/25㎎、豆腐100g/20㎎、納豆100g/70㎎ですので、大豆イソフラボンを摂取したい場合でも、食事中に十分に含まれていますので無理に豆乳を飲む必要はないと思います。
豆乳はコーラよりカロリー高いからダイエットには要注意!! まとめ
ここまで豆乳のデメリットとなる部分を色々書いてきましたが、世の中には菜食主義者、ヴィーガンの方たちもいますし、その方たちを否定しているわけではありません。
昨今では菜食のみのアスリートやボディビルダーの方たちもいます。
しかし今回の場合は徹底した菜食の方たちの話ではなく、何でも食べる一般の方の場合に挙げられる問題となっております。
【豆乳を飲む効果】よりも普段の食事の見直しが絶対条件です。
普段の食事が良くないにもかかわらず、『+豆乳』をすることはただのカロリーオーバーです。
カロリーオーバー以外にも上述した通りですので、『豆乳を飲んでいるから健康』という認識は間違いであり、ダイエット・筋トレにも不向きだということをしっかりと認識していただきたいです。
