コラム(筋トレ・栄養)

【無意味!!!!】金スマで紹介され話題の『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』

今回の記事は金スマで紹介されたことで話題の『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』についてではなく、私が個人的に思うことを書いていきます。

まずは『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』を簡単に説明します。

江部康二という偉~い医師が書いた書籍ですが、この方は『糖質制限食』を確立された方らしいです。ちなみにですが、ボディビル界では糖質制限という減量方法はかな~り昔からあり、世界的にみれば江部康二という人がマネをしただけであって・・・いや、やめときましょう(笑)

『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』

美味しいものをお腹いっぱい食べて、お酒も飲めるのに、運動なしで誰でも1週間で3kg減という驚きのダイエット法が「金スマ」で紹介され「番組史上、最も楽して痩せる食事術」と絶賛され、話題らしいです。

そんな簡単に痩せられるなんてありえませんから。楽してとか簡単にって時点で怪しい。

『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』のルールはたった2つ。

「朝食を抜いて1日2食の半日断食」
「糖質制限食を実践する」

ルールが2つなんて簡単…簡単って。ますます怪しい。

これ以外の禁止事項はありません。運動もせず、糖質が多く含まれている食べ物以外は、何をお腹いっぱい食べても良い。

何でもお腹いっぱい食べてもいいなんてありえないですよね。

糖質制限をしていれば、お腹が空く原因となる『血糖値の乱高下』が生じないため、朝食抜きでも、お昼までお腹が空かない。

お腹が空かないってのは慣れの問題ですが、血糖値のコントロールは重要ですよね

夕食を夜7時に食べたとすると、食事をしない断食の時間は17時間にも達する。この間ずっと断食しているため、糖質の摂取はゼロ。17時間もの間、血糖値の乱高下がなく血糖値がずっと安定するので、血管や臓器へのダメージは皆無。

血管や臓器へのダメージは皆無???17時間も空けたら体はかなりのダメージです。体内の栄養分が足りなくなり、脂肪はもちろん燃焼されますが、それと同時に筋肉、内臓、骨、髪、皮膚など、身体のすべてが分解され、ボロボロになります。確かに血糖値は低い値で安定するでしょうけどね。

朝食を食べないことで、前日の夕食から当日の昼食までの間、内臓脂肪を始めとする体脂肪が燃焼し続ける。

もう一度書きます。脂肪はもちろん燃焼されますが、それと同時に筋肉、内臓、骨、髪、皮膚など、身体のすべてが分解され、ボロボロになります。

すべての食事で糖質制限を実践すると、インスリンの分泌が必要最低限に減るので、ナトリウムと水分は腎臓から尿として排出される方向にシフトし、それにより内臓脂肪も減り、血圧は下がる。

何度も言いますが、内臓脂肪だけが減るわけではありません。内臓脂肪ももちろん燃焼されますが、それと同時に筋肉、内臓、骨、髪、皮膚など、身体のすべてが分解され、ボロボロになります。

すべての食事で糖質制限を始めると、インスリンの過剰分泌がなくなり、余分な水分が排出され『むくみ』が解消し、その後もきちんと半日断食と糖質制限食を続けていれば、内臓脂肪が燃えて一気に体重が落ちる。そして適正体重になったところでキープ。

「糖質制限を試したけど、つらくて失敗した」という人は、「糖質と同時にカロリーまで制限していたから」

その通り!糖質制限とカロリー制限は全くの別物です。だからダイエットは知識が必要なのです。

ダイエットのためにと、無理にカロリー制限をしてしまうことで、身体が「省エネ体質」になって、基礎代謝を落としてしまい、省エネ体質になってからカロリー制限をやめると、リバウンドを招く。

カロリーを制限しない糖質制限は、基礎代謝を落とさないので、リバウンドも起こりにくい。

糖質制限もカロリー制限も運動しなければ代謝は落ちます。しかし、ここで問題なのは代謝が落ちることももちろんですが、糖質制限とカロリー制限を同時に行うことで、脂肪ももちろん燃焼されますが、それと同時に筋肉、内臓、骨、髪、皮膚など、身体のすべてが分解され、ボロボロになります。ということです。

 

※ここからは言葉が汚くなりますので不快な方は読まないでください。

私が個人的に思う事。

最近テレビやネットなどで様々なダイエット方法がありますが、まず、このようなダイエット方法にすぐに飛びつくようだからダイエットがうまくいかないのです。ハッキリ言ってそのような人間は物事を考えるという能力が劣っています。ダイエットがビジネスになっていることにいい加減気づきましょう。ダイエットがうまくいかない、それを何かのせいにして逃げるのではなく、『自分がすべて悪い』ということを自覚しなければ一生ダイエットなんて成功しません。

このブログの本質でもありますが、ダイエットにはまず知識が必要なのです。そして、ダイエットには『楽して』『我慢しないで』『簡単に』なんてありえません。そんな考えを持っている時点でダイエットは諦めた方がいいでしょう。ダイエットする理由は太っているからです。太っているには理由があります。太っている理由はもちろん『不摂生ですが、そこを直さなければまずもって不可能です。ついでに言うならば、『痩せすぎ』も不摂生です。体質により太りやすい、痩せやすいはあるでしょう。しかし痩せてればいいってわけじゃないです。もちろんマラソン選手のように競技の為に体を作っているのであれば別です。何もしていない『痩せ』は『デブ』と同じです。自分は太れない、筋肉が付かない体質という『痩せ』の人がいますが、それは私は痩せないと言っている『デブ』と同じです。生活習慣を見直さなければいけないのです。

と、こんなことを言うと『なんでギャル曽根は太らないんですか?』

とか聞かれますが、あれは消化器系の障害です。普通ではないですから。

なにをしても『痩せない』『太れない』『筋肉が付かない』とか頑張ってるアピールする人も、それは全て努力が足りないだけですから。努力というのはただ頑張ればいいってわけじゃないです。努力というのは『正しい知識』『正しい方向』『努力量』この3点が揃って初めて結果がでるのです。ただ頑張ったじゃ意味ないです。

じゃあ結局はどうすればいいのよ!なんて逆ギレする人も出てきそうですが、ここまで読んでそう思ったあなたには理想の体型なんて一生無理でしょう。

そう思ったってことは『頭を使っていない』or『やる気がそもそもない』から。

もし本当に痩せないのであれば『あなたは病気』です。

病院へ行って精密検査を受けましょう。

一応ここに痩せにくくなってしまう代表的な病気を書いておきますね。

・甲状腺機能低下症

・インスリノーマ

・クッシング症候群

・多嚢胞性卵巣症候群

・糖尿病

・肝硬変

※糖尿病と肝硬変は食事内容を改善して血糖値をしっかりとコントロールし、定期的な運動習慣をつけることで痩せることができます。

甲状腺機能低下症、クッシング症候群、インスリノーマ、多嚢胞性卵巣症候群や、ステロイド剤・ホルモン剤を服用している方は痩せるのが困難になります。痩せないわけではありませんが、適切な食事・運動をして無理をしない程度にいきましょう。

『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』まとめ

私が言いたいことは、物事の本質をしっかりと見なさいということです。

ダイエットには『楽して』『我慢しないで』『簡単に』なんてありえません。

ダイエットなんて極論言ってしまえば、食べなきゃ痩せるんですよ。

ただその代償として、脂肪と同時に筋肉、内臓、骨、髪、皮膚など、身体のすべてが分解され、ボロボロになり、免疫力が落ち、虚弱になる。

そんなダイエットはだれも望んでいないですし、ダイエットは常に健康でなければ意味がないんです。

ただ、固定観念が先行して、こうでなければならないということでもなくて、例えば、2,3か月の短期間で極端に食べないダイエットをしたとします。それで一時的に体にダメージがあったとしても、短期間で痩せてしまえば体へのダメージは最低限で済みますし、それから健康的な生活習慣にすることによって体を健康に戻せば済むわけです。だから糖質制限が一概にダメとかではなくて、しっかりとした知識さえあれば考えられる幅が広がります。


現役ボディビルダーであり、整骨院院長である私の 「身体のメカニズム基づいた再現性の高い体脂肪燃焼方法」 は、こちらのnoteで全て公開しているので、気になる方は読んでみてください。