今日はちょいと難しいですが、ダイエットやトレーニングしている方にとってはかなり重要です。しっかり勉強してね( *´艸`)
よくプロテインを勧めると『え~~飲みたくないし~~( ゚Д゚)』
みたいなこと言われることがありますが
アミノ酸というと『アミノ酸って体にいいんでしょ?』
みたいな人がいます。
ここで声を大にして言わせてもらいます。
タンパク質(プロテイン)、ペプチド、アミノ酸は同じですから!!!!
簡単に言うと
肉食べる↓分解
プロテインになる↓分解
ペプチドになる↓分解
アミノ酸になる↓
吸収される
ほらね?
アミノ酸は小さい分子一つ一つのこと
ペプチドはアミノ酸という分子がくっついたもの
タンパク質はペプチドがくっついたもの
『大』『中』『小』でそれぞれ『タンパク質』『ペプチド』『アミノ酸』と呼ばれているだけです。
そろそろしっかり理解しようぜ??
では本題へ行きます。
人間の体はタンパク質でできています。
以前『タンパク質について』でも説明しましたが今日は詳細に。
読んでない人は↓読んでねー
タンパク質・ペプチド・アミノ酸
タンパク質とは
タンパク質とは20種類のL-アミノ酸がペプチド結合してできた化合物です。
「難しい言葉ですが、アミノ酸がくっ付いた集合体がタンパク質、プロテインです」
タンパク質は構成するアミノ酸の数や種類、ペプチド結合の順序によって種類が異なり、分子量4000前後のものから数千万、数億単位になるタンパク質まで多種類存在します。
一般にアミノ酸の数が50個まではポリペプチド、50個以上はタンパク質と呼ばれます。
ですが実際には明確な定義はなく、10個のアミノ酸からなるシニョリンというタンパク質もあります。
タンパク質は安定した固有の立体構造をしており、その立体構造が変性・再生するものとも考えられます。
体内では酵素やホルモンとして代謝を調節したり、物質の輸送、生体の防御等の働きをし、エネルギー源としても使われます。
ペプチドとは
ペプチドとは2個~50個のアミノ酸がペプチド結合したものをいいます。
ペプチド結合で2個結合したペプチドを『ジペプチド』、3個結合で『トリペプチド』、4個結合で『テトラペプチド』と呼ばれます。
また、アミノ酸が2個~20個結合したものを『オリゴペプチド』、さらに多くのアミノ酸が結合したものを『ポリペプチド』と呼ぶこともあります。
ペプチドは体内ではホルモンや抗酸化物質として働いています。
近年ではペプチドの様々な機能が注目されており、血圧降下ペプチド、抗菌ペプチド、経口免疫寛容ペプチド、血栓抑制ペプチド、エイズウイルスプロテアーゼ阻害ペプチド、中枢神経鎮痛作用ペプチドなど様々な機能性ペプチドが発見されています。
アミノ酸とは
分子内にアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)をもつ化合物の総称です。
アミノ基とカルボキシル基が結合する炭素の位置によってα、β、γ、δ、εなど各種のアミノ酸が存在していますが、タンパク質を構成するアミノ酸は全てα-アミノ酸です。
α-アミノ酸の中心にある炭素は不斉炭素であり、L体、D体という光学異性体を持ちます。
※不斉炭素・・・結合している原子、基が4個とも異なっている炭素原子
※光学異性体・・・構造式が同一であるにもかかわらず立体的には重ね合わせることのできない異性体。鏡像異性体ともいう。
タンパク質を構成しているアミノ酸は全てL体であるため、アミノ酸を表記するときにL-を省略する場合もあります。
ちなみにアミノ酸は『L』の他に『D』『DL』という種類もあります。
自然界には約500種のアミノ酸が存在し、人間が必要とする栄養素としてのタンパク質は以下の20種類です。
必須アミノ酸 | 準必須アミノ酸 | その他 |
L-バリン | L-アルギニン | L-グルタミン |
L-ロイシン | L-グルタミン酸 | |
L-イソロイシン | L-アスパラギン | |
L-リジン | L-アスパラギン酸 | |
L-スレオニン | L-セリン | |
L-フェニルアラニン | グリシン | |
L-メチオニン | L-アラニン | |
L-ヒスチジン | L-プロリン | |
L-トリプトファン | L-システイン | |
L-チロシン |
この20種のアミノ酸のうち、9種のアミノ酸は体内で合成することができない為、必須アミノ酸と呼ばれ、食物から摂取する必要があります。
また、子供の場合、成長期にアルギニンの合成能力が不足するため、アルギニンは準必須アミノ酸と呼ばれています。
それぞれの吸収
食べ物として摂取されたタンパク質は以下のような流れで消化・吸収されます。
① 胃で胃酸、ペプシンによって変性・分解される。
② 小腸(十二指腸)で分泌される膵液の酵素(トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、カルボキシペプチターゼ)により、ペプチドにまで分解される。
③ 小腸の粘膜上皮に存在するペプチターゼにより、アミノ酸に分解され、膜消化される。
また、アミノ酸まで分解されずとも、ペプチドの状態でもペプチド輸送単体により体内に吸収されます。
それぞれのメリット・デメリット
タンパク質
・肉や魚、豆、卵など、食品から簡単に補給できる。
・サプリメントではペプチドやアミノ酸よりも価格が安い。
・消化されないと吸収できない。(吸収が遅い)
ペプチド
・タンパク質より吸収速度が速い。(ペプチドの構造次第でアミノ酸と同等かそれ以上に早く吸収される)
・特有の機能性を持ったペプチドがある。
・サプリメントではタンパク質(プロテイン)に比べて価格が高い。
・サプリメントではタンパク質(プロテイン)に比べて価格が高い。
アミノ酸
・消化の必要がないため、吸収速度が速い。
・サプリメントではタンパク質(プロテイン)に比べて価格が高い。
・大量に摂取すると腸管の浸透圧を下げるため下痢を起こす可能性がある。
簡単なサプリメントの利用方法
・プロテインは必須、基本的に常に摂取しておく。
・アミノ酸は起床時や運動前等、素早く栄養補給したい場合
特に運動前、運動中はBCAA(ロイシン・バリン・イソロイシン)を。
・ペプチドは効果が様々なため、それぞれに応じて考えて摂取する必要がある。
