『脂肪はなぜつくのか』
世の中の多くの方が体についた脂肪を気にしていらっしゃることと思います。
では、脂肪は何のためにつくのでしょうか?
体脂肪の一番役割といえば、飢餓時のエネルギー源です。
炭水化物は食べるとエネルギーになるということは、皆さんも知ってますよね。
そして余った炭水化物は脂肪となって体に蓄えられます…が
なぜ余った炭水化物を炭水化物のままで蓄えておかないの?
と思いませんか?
でもこれは厳密には間違っていまして
体は余った炭水化物を炭水化物のままで蓄える仕組みを持っています。
食べた炭水化物ですぐにエネルギーとして使われなかったものは、まずは炭水化物として体に蓄えられます。
炭水化物はすべて単糖まで分解され、吸収されます。
デンプンはブドウ糖まで分解されてから小腸で吸収され、肝臓に運ばれます。
すぐにエネルギーとして使われない余ったブドウ糖は、体内でグリコーゲンに変換され蓄えられます。
グリコーゲンは肝臓で約200g、筋肉に300gほど蓄えられているそうです。
ではなぜ体内にブドウ糖をそのままで蓄えないのでしょうか。
それは、ブドウ糖が水に溶ける物質だからです。
ブドウ糖は水を引き寄せる性質を持っています。
このため500gのブドウ糖を体内に蓄えようとすると、15kgの水が必要となるのです。
これでは体が浮腫んでしまって大変ですよね(((( ;゚д゚)))
そのため体内でグリコーゲンに変換することで、水分の取り込みを抑えようとします。
しかしそれでも500gのグリコーゲンで3kgの水は必要になります。
炭水化物が親水性(水に溶ける性質)であることが、たくさんの貯蔵を困難にしているのです。
また、ブドウ糖は反応性に富む物質であり、タンパク質とくっついて糖化してしまうという厄介な性質も持っています。
このため、ブドウ糖をそのまま保管するのは問題が多いのです。
そこで体内では、グリコーゲンに回した炭水化物がさらに余った場合、脂肪に変換して蓄えます。
中性脂肪は疎水性(水に溶けない性質)なので、いくら貯蔵しても水分はほぼ増加しません。
さらに脂肪は1g当たり9kcal(炭水化物は4kcal)であり、非常に効率的なエネルギー源でもあります。
さらにはブドウ糖と比べて反応性が極めて低く、組織を傷害しません。
これが体重の15~20%も蓄えることができる理由なのです。
もう一度言いますよ。
これが体重の15~20%も蓄えることができる理由なのです。
ということで
年齢の違いはありますが、体脂肪率は
男性なら20%程度、女性なら30%程度
それ以上の方は痩せましょうね(^_^)ニコニコ
